マンガで読む ビットコインの歴史
地平線から昇る太陽と、大きな地球。

第5章

世界へ

冬の時代から、ウォール街まで

2018年 〜 2024年

雪山と、氷に閉じこめられたコイン。

その1 仮想通貨の冬2018

-80%2018年12月 約3,200ドル。高値から80%以上の下落

2018年、日本のコインチェックから暗号資産NEMが流出。金融庁は監督を強めた。

ビッツ

それでも開発は止まらなかった。少額を高速に送るライトニングネットワークが、本格的に動きはじめたんだ。

その2 Facebookの通貨「リブラ」2019

2019年、Facebook(現Meta)が独自通貨の構想を発表。各国の政府が強く反発した。

2022 断念

LIBRA

ビッツ

会社の通貨は、国が止められる。でもビットコインには止める相手がいない。その違いが、かえって目立ったんだ。

人のいない大通りと、急落するグラフを映す大きな看板(イラスト)。

その3 コロナ・ショックと、企業の参入2020

-40%2020年3月12日 たった1日で

コロナ対策で各国が大量のお金を配った。「お金の価値が下がるかも」という心配から、ビットコインが買われた。

ビットコインATM

街なかに増えていった、ビットコインのATM。

写真:TapticInfo / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

上場企業や決済会社が次々に参入。個人のおもちゃだったものが、ウォール街の一部になりはじめた。

火山とヤシの木が見える、海辺の小さな町。お店にビットコインのマークの看板(イラスト)。

その4 国が採用した、エルサルバドル2021

2021.09.07

法定通貨に中米エルサルバドルが、世界で初めて

国際通貨基金(IMF)は強く懸念。日常の支払いではあまり広がらず、2025年には扱いが実質的に後退した。

ビッツ

それでも「国がビットコインを採用する」という選択肢が現実になったのは、大きな転換点だったよ。

その5 最高値、そしてFTXの崩壊2021

$69,0002021年11月 最高値

同じ月、改良版Taprootも有効になった。

ひびの入った、こわれた金庫。

2022.11

大手取引所FTXが破綻。顧客のお金を関連会社に流用していて、創業者はのちに有罪になった。

ビッツ

また「預かる会社」だ! 一方で、ビットコインのネットワーク自体は、2009年からほぼ止まらずに動き続けているよ。

大きな柱の建物の扉が開き、光と紙ふぶきがあふれ出す(イラスト)。

その6 ウォール街が扉を開く2024

2024.01.10

アメリカで現物ETFが承認。証券口座で株のように売買できるようになった。10年以上却下され続けた申請だった。

ニューヨーク証券取引所

ウォール街の、ニューヨーク証券取引所。

写真:Carlos Delgado / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons

2024年4月、4回目の半減期(6.25→3.125BTC)。

$100,0002024年12月5日 ついに突破

ビッツ

大きなもうけの裏には、何度もの大暴落があったことも忘れないでね。次の体験コーナーで確かめてみよう。

この章のポイント

  1. 2018年の「冬」で80%以上下落したが、ライトニングネットワークなど技術は育った。
  2. 2020年以降、上場企業や決済会社が参入し、個人中心の市場から機関投資家の市場へ。
  3. 2021年、エルサルバドルが世界初の法定通貨化。価格は約69,000ドルの最高値。
  4. 2022年、FTX破綻。壊れたのはまたしても「預かる会社」だった。
  5. 2024年、米国で現物ETFが承認され、価格は初めて10万ドルを超えた。
体験

さわって、確かめよう

ここから先は、さわって試したい人向け。とばして次の章へ進んでもだいじょうぶ。

タイムマシン:いつ買っていたら?

100ドルぶん買って、2024年12月(1BTC=約10万ドル)まで持ち続けていたら、いくらになった?

約1,000万ドル

途中で経験した大きな下落

おおよその価格で計算した、過去の結果です。これからも同じになるとは限りません。

ミケ

早く買った人ほどすごいけど……80%も下がったら、ミケは途中で売っちゃいそう……

ビッツ

そこが大事なところ! 第6章で、気をつけることをまとめるね。

もっとくわしく:価格のグラフ・登場する人物・プロジェクト

この時代の価格(1BTCあたり、米ドル)

$1,000$10,000$100,0002018年12月2020年3月2021年11月2023年12月2024年12月FTX破綻10万ドル

縦軸は対数目盛(1目盛で10倍)。値はおおよそのものです。

ビッツのクイズ!

3問チャレンジ。答えを選んで「答え合わせ」を押してね。

Q1. 2021年、世界で初めてビットコインを法定通貨にした国は?

2021年9月7日、中米のエルサルバドルです。自国通貨を持たず、米ドルを使っていた国でした。

Q2. 2024年1月にアメリカで承認されたのは?

10年以上却下され続けた現物ETFがついに承認され、普通の証券口座から投資できるようになりました。

Q3. マウントゴックス、コインチェック、FTXに共通することは?

壊れたのはいずれも「預かる会社」。ビットコインのネットワーク自体は2009年以来ほぼ止まっていません。

次回、最終章

これからと注意点

歴史がくり返した3つのパターン。そして、はじめる前に知っておきたいこと。

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