マンガで読む ビットコインの歴史

第1章

ビットコインって何?

まずは、ここから。

歴史を読むための、最低限のしくみ

丘の上の小さな村。赤い屋根の家がならんでいる。

その1 村の共有ノートむかし

むかし、ある村では、お金のやりとりをノートに書いていた。

村の全員が、同じノートを1冊ずつ持っている。だれがいくら持っているか、全員が知っている。

ある夜、1人がこっそり、自分のノートの残高を1BTC → 100BTC に書き換えた。

バレた!

でも、ほかの全員のノートと合わないので、すぐにバレる。

ビッツ

ビットコインは、この「みんなで持つノート」を、インターネットで世界規模にしたものなんだ。

その2 鎖になったノート10分

世界中のコンピューターが、同じノートのコピーを持っている。このノートがブロックチェーン。

約10分ごとに新しいページ(ブロック)が足され、前のページと指紋(ハッシュ)でつながっていく。

中身を1文字でも変えると、指紋がまるごと変わる。うしろのブロックとのつながりが、切れてしまう。

書き換えはほぼ不可能

ビッツ

書き換えるには、うしろのブロックを全部、世界中のコンピューターより速く作り直すしかない。下の「改ざんチャレンジ」で試してみて!

その3 知っておきたい4つのポイント4

ビットコインには、円やドルとちがう4つの特徴がある。

2,100万枚① 数に上限がある

円やドルは国が増やせる。ビットコインは2,100万枚で打ち止め。だから「デジタルの金」とも呼ばれる。

倉庫にずらりと並ぶ、マイニング用のコンピューター(イラスト)。

② マイニング。約10分ごとの計算競争に勝った人が、ブロックを足してごほうびをもらう。ごほうびは約4年で半分に(半減期)。

秘密鍵③ 持ち主を決めるのはカギ

持ち主だけが知っているカギ。なくしたら二度と取り出せないし、知られたら盗まれる。パスワードの再発行はない。

地球を囲む、世界中のコンピューター。

④ だれにも止められない。だれでもノートのコピーを持つノードになれるから、国も会社も止められない。

1億分の1いちばん小さい単位は「サトシ」

ビッツ

1BTCが高くても大丈夫。1億分の1まで分けられるんだ。

この章のポイント

  1. ビットコインは、国も会社も管理していない、インターネット上のお金。
  2. 世界中のコンピューターが同じ帳簿(ブロックチェーン)を持ち合うことで成り立つ。
  3. 発行上限は2,100万枚。新しいコインはマイニングで生まれ、ごほうびは約4年ごとに半減する。
  4. 持ち主を決めるのは秘密鍵。なくすと戻らない。
体験

さわって、確かめよう

ここから先は、さわって試したい人向け。とばして次の章へ進んでもだいじょうぶ。

ビッツ

ここからは、さわって確かめるコーナー。まずはブロックの指紋を体験してみよう!

改ざんチャレンジ

好きなブロックの「中身」を1文字だけ書き換えてみよう。指紋(SHA-256 の先頭12文字)が変わって、鎖がどうなるかな?

ブロック #1
前の指紋:……
この指紋:……
◯ つながっている
ブロック #2
前の指紋:……
この指紋:……
◯ つながっている
ブロック #3
前の指紋:……
この指紋:……
◯ つながっている
ブロック #4
前の指紋:……
この指紋:……
◯ つながっている

ミケ

1文字変えただけで、うしろが全部まっかになった!

ビッツ

だから過去を書き換えるのは、ほぼ不可能なんだ。ごほうびの半減期も見てみよう。

1ブロックあたりのごほうび(BTC)

50200925201212.520166.2520203.1252024
誤解

よくある誤解、めくってみよう

金属でできた、ビットコインの記念コイン
ニュースでよく見る「コインのビットコイン」。これは秘密鍵を封じこめた記念品で、ビットコインそのものはデータだけ。写真:Tiberiandusk / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
ビットコインは、コインの形をしている?

×実物はありません。帳簿の上の数字だけです。ニュースでよく見る金色のコインは、イメージ用の写真です。

ビットコインは、完全に匿名?

×じつは逆で、取引はすべて公開されています。アドレスに名前がついていないので、だれの取引か分かりにくいだけです。

ビットコイン=仮想通貨のぜんぶ?

×ビットコインは最初で最大の暗号資産ですが、そのあと何千もの別の通貨が生まれました。このサイトではビットコインだけを扱います。

手のひらサイズの、秘密鍵をしまっておく専用の機械
秘密鍵をしまっておく専用の機械(ハードウェアウォレット)。ネットから切りはなして、鍵を守る。写真:FlippyFlink / CC0 / Wikimedia Commons
もっとくわしく:登場する人物・プロジェクト

ビッツのクイズ!

3問チャレンジ。答えを選んで「答え合わせ」を押してね。

Q1. ビットコインの発行上限は何枚?

最初のプログラムで合計2,100万枚と決められていて、誰にも変更できません。

Q2. あるアドレスのビットコインを動かせるのは誰?

持ち主を決めるのは秘密鍵です。失くすと戻らず、知られると盗まれます。

Q3. 「ビットコインは完全に匿名」という説明は?

すべての取引が公開されています。アドレスに名前が紐づいていないだけです。

次回、第2章

誕生前夜

ビットコインは、ある日とつぜん生まれたわけじゃなかった……。

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