マンガで読む ビットコインの歴史
上がったり下がったりするジェットコースターの上を走るコイン。

第4章

成長と試練

熱狂、事件、そして分裂

2011年 〜 2017年

夜の路地裏で光るノートパソコンと、それを見張る虫めがね(イラスト)。

その1 1ドルの壁と、闇市場2011

$12011年2月 1BTCが1ドルに

同じ月、闇市場サイト「シルクロード」が開設。ビットコインは「悪いお金」と見られるようになった。

ビッツ

でも取引はぜんぶ公開されているから、じつは追跡しやすい。シルクロードの捜査でも証拠になったよ。

その2 最初のバブルと、取引所の弱さ2011

$302011年6月 約30ドルまで急騰

$0.01ハッキングされた取引所で、一時この値段に

急騰の直後、取引所マウントゴックスがハッキングされた。

ビッツ

壊れたのはビットコインではなく、預かっていた会社だった。このパターン、このあと何度も出てくるから覚えておいてね。

その3 1,000ドルの壁と中国2013

2012年11月、最初の半減期。マイニングのごほうびが50BTCから25BTCになった。

2013年春、キプロスの金融危機で預金が差し押さえられるニュースが流れ、ビットコインに注目が集まった。

$1,0002013年11月 初めて突破

禁止

12月、中国の中央銀行が金融機関の取り扱いを禁止。値下がりに転じた。

雨の夜の東京の繁華街。真ん中のビルの入り口はシャッターが下り、貼り紙がしてある(イラスト)。

その4 東京発、マウントゴックス事件2014

TOKYO

2014年2月。東京・渋谷。世界最大の取引所が、とつぜん引き出しを止めた。

850,000BTCが消えた

顧客分 約75万BTC + 会社分 約10万BTC。当時あったビットコインの約7%。

東京・渋谷の街

事件の舞台になった、東京・渋谷の街。

写真:Benh LIEU SONG (Flickr) / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons

原因はハッキングと、ずさんな管理。返済が始まったのは10年後の2024年だった。

Not your keys,not your coins.自分の鍵でなければ、自分のコインではない

その5 静かな成長期と、日本の法律2015

2015〜2016年、価格は低迷。でも技術は育ち、イーサリアムも始まった。

2016年7月、2回目の半減期(25→12.5BTC)。8月には香港の取引所Bitfinexがハッキングされた。

2017.04.01

日本が法律で認めた

改正資金決済法が施行。仮想通貨を法律で定義し、取引所に金融庁への登録を義務づけた。世界的にも早い取り組みだった。

その6 大ブームと、まさかの分裂2017

人気が出るほど、ブロックが混雑して手数料が高くなった。ルールの変え方をめぐって、大論争が起きる。

1本の鎖が、2本に分かれていく図。

2017.08.01

チェーンが2本に分かれ、分かれたほうはビットコインキャッシュに。元のビットコインには改良版SegWitが入った。

$20,0002017年12月 約2万ドルに

ビッツ

SegWitで、チェーンの外で少額をすばやく送るライトニングネットワークの土台もできたんだ。

この章のポイント

  1. 2011年に1ドルを超え、急騰と暴落をくり返しながら価格は桁を上げていった。
  2. シルクロードで「犯罪のお金」のイメージがついたが、実際は追跡しやすい。
  3. 2014年、マウントゴックス事件で約85万BTCが消えた。教訓は「自分の鍵で持とう」。
  4. 2017年、日本がいち早く仮想通貨を法律で定義した。
  5. 大ブームの裏で、ルールの対立からビットコインキャッシュが分裂した。
体験

さわって、確かめよう

ここから先は、さわって試したい人向け。とばして次の章へ進んでもだいじょうぶ。

あなたなら、どうする?

2014年1月。あなたはマウントゴックスに1BTCを預けています。ニュースでは「引き出しが遅い」という声も……。

ビッツ

合言葉は「Not your keys, not your coins」。自分で鍵を持っていないなら、自分のコインじゃない、という意味だよ。

もっとくわしく:価格のグラフ・登場する人物・プロジェクト

この時代の価格(1BTCあたり、米ドル)

$1$10$100$1,000$10,000$100,0002011年2月2012年12月2014年12月2017年12月1,000ドル突破後

縦軸は対数目盛(1目盛で10倍)。値はおおよそのものです。

ビッツのクイズ!

3問チャレンジ。答えを選んで「答え合わせ」を押してね。

Q1. 2014年のマウントゴックス事件で失われたのはおよそ?

顧客分約75万BTCと会社分約10万BTC、合わせて約85万BTC。当時の全ビットコインの約7%でした。

Q2. 2017年4月に施行された改正資金決済法で、取引所に義務づけられたのは?

仮想通貨を法律で定義し、取引所には金融庁への登録を義務づけました。世界的にも早い法整備でした。

Q3. 2017年8月の分裂(フォーク)で生まれた通貨は?

「ブロックを大きくする」派が分かれてビットコインキャッシュが誕生。多数派は元のビットコインに残りました。

次回、第5章

世界へ

長い冬のあと、国とウォール街がビットコインに動き出す……。

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